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2004年、親爺が鮎を本格的に商いをする様になって、九年目になる。
此迄、短かった様な、長かった様な、とにかく只がむしゃらに進んで来た。
味付け が気に入らなくて、一体どれ程の鮎を鍋ごと捨て去ったか、
想像も出来ない位だ。
一鍋と言っても、普通とは数が違う。
最低、50〜100匹と言う単位なのである。
だからなのか、全く利益は出ていない。
毎年のように、百万とか、二百万という、金額が投資になっている。
これでは、かみさんが怒るのは当然だ。しかし止められない。
意地とか何とかという感覚ではなく、
必ずや、日の目を見られる、皆に気に入られる、
そして、利益が出せるようになると、
信じているから頑張っている。
やっぱり親爺は、【がんこ】なんだろう。
そして今、ようやくにして、
何とかなりそうだという、見通しがおぼろげながら見えて来た。
又、失敗して鍋ごと捨てることも、殆ど無くなり、無駄も減ったからかもしれない。
勿論、自慢する心算もないが、かなりの固定客にも、出会えたからだ。
今まで、他店で【有名専門店等】購入していた人が、親爺を選んで買ってくださる。
本当に有り難い事である。名もなく、実績もない親爺をよくぞ認めて頂けたと思う。
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